先日、上海市のある技術開発区を取材してきました。その開発区には、現在、約9000社が入居していて、毎年1000社のペースで企業数が増えているそうです。その成長の速度には驚かされました。
日本のIT産業集積地といえば、岐阜県のソフトピアジャパンが有名です。1996年にランドマークの「センタービル」を建設した後、ITベンチャー育成のためのインキュベートルームを設けた「ドリームコア」など、次第に規模を拡大。2004年のピーク時には、177社が入居していました。
しかし諸行無常、すべてのものごとには必然的に変化が訪れます。ソフトピアジャパンでは、自治体関連の案件が少なくなってくると入居企業にとってのメリットが薄れてしまい、企業数は徐々に減少。これに08年のリーマン・ショックによる不況が追い打ちをかけ、09年には最盛期から50社余り少ない122社まで激減し、一部では「岐阜県の負の遺産」といわれることもあったとか。
そんなソフトピアジャパンですが、最近は岐阜県情報産業課の活躍によって、スマートフォンアプリ開発の先進地域といわれるまでに回復しています。記事では、その再生の軌跡を紹介しました。(真鍋武)
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<地方ITビジネスの羅針盤>岐阜県の動きに成長の萌芽をみる(2)――ソフトピアジャパンの再生 スマートフォンアプリ開発のメッカにメールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.9.20」より