家電量販店は、本社のある自治体ではシェアが高いのはあたりまえ。プロ野球やサッカーJリーグと同じように、本拠地では知名度が高く、ファンを多く獲得できます。量販店は、シェアを下げないよう、いや、シェアをさらに高めるために、ときには奥の手を使ってでも力を入れます。
神奈川を本拠地とするノジマは、以前、横浜市中部のシェア拡大を狙って戸塚区に店舗を構えましが、他社の激しい攻勢によって閉店を余儀なくされました。それから約1年半が経過した今年2月8日、今度は保土ケ谷区にノジマ権太坂店を出店しました。まさに「借りを返す」ときがきたのです。
オープン日は、あいにくの大雪で記念セールは不発。その後、2月中旬に再度オープンセールを実施しましたが、このときも前日に大雪が降ったために、来店者はまばら。しかも、もともとコジマの店舗があった場所に居抜きで出店したので、お客様から、コジマが売り場のイメージを変えただけ、と勘違いされることもあるようです。スタートから暗雲漂う状況でしたが、店長の原尊さんは、逆に「成功モデルをつくる」と意気込んでいます。原店長に「借りを返す」策を聞きました。(佐相彰彦)
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<地域No.1店舗の売れる秘訣>ノジマ権太坂店――戸塚の借りを保土ケ谷で返す 横浜市中部のシェアを拡大する戦略店舗メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.7.14」より