偽札大国中国。在中国日本国大使館は、「残念ながら中国国内において偽札がかなり多く出回っています」と注意喚起している。中国のお店は、高確率で紙幣識別機を設置している。識別機がない店も、店員は必ず紙幣の透かしを確認する。

 写真の偽札を所持していた日本人駐在員は、「タクシーの支払い時に運転手に100元札を渡したところ、『100元札は使えない』といわれ、返すときに偽札にすり替えられた」という。精巧に造られていて、素人がパッと見ただけでは、偽札だと気がつかない。偽札はタクシーで掴まされることが多いが、銀行ATMから偽札が出てくることもあるのでタチが悪い。

 最近では、偽札の枠を超えた偽銀行も出現。中国メディアによると、南京市で農村経済協同組合を自称する無免許の偽銀行が、1年で200人の顧客から約2億元を騙し取ったという。偽銀行では、従業員だけでなく、ATMや電光掲示板、発券機も設置し、本物の銀行さながらの環境を整備していた。

中国の100元紙幣。上が偽札で下が本物。パッと見では偽札と気づかない