中国のクラウドベンダーが、続々と海外でDCを開設しています。2014年10月に、中国クラウドベンダーとして初めて、上海優刻得信息科技(UCloud)が北米にDCを開設。その後、アリババグループの阿里雲計算(Aliyun)が今年3月に、テンセントグループの騰訊雲計算(qcloud)が4月に北米にDCを開設し、現地でのサービスを開始しました。阿里雲計算は、5月にはドバイのデベロッパーと合弁会社を設立し、現地にDCを開設することも発表しています。

 中国クラウドベンダーの海外進出の背景にあるのは、中国企業の海外ビジネスの拡大です。中国政府は、企業の海外進出を促す「走出去」戦略を推進しており、中国の対外直接投資額は、ここ10年、増加の一途をたどっています。これに伴い、中国企業の海外拠点から、現地で利用するクラウドサービスのニーズが出てきているわけです。

 当面の間、中国クラウドベンダーの主要ターゲットは、中国企業の海外拠点になるものとみられますが、将来的には、非中国系の顧客開拓も積極的に進めるはず。世界のクラウドベンダー間の競争激化が予想されます。(上海支局 真鍋武)

【記事はこちら】
阿里雲、ドバイのMeraasと合弁会社を設立MENA地域でITサービス事業を展開
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.5.15」より