【杭州発】阿里巴巴集団(アリババ、陸兆禧CEO)グループの阿里雲計算は、3月3日、米国・シリコンバレーにデータセンター(DC)を開設し、クラウドサービスの提供を開始すると発表した。

 阿里雲計算は、2009年9月設立のクラウドベンダー。これまで杭州、青島、北京、深セン、香港にDCを展開しており、今回の米国・シリコンバレーが初の海外拠点となる。

 中国では、規制によって外資系企業が単独でクラウドサービスを提供できないという制約があって、国内ベンダーが競争優位にある。阿里雲計算のIaaS「阿里雲(Aliyun)」は、2014年6月末時点で140万ユーザーを抱えており、調査会社のIDCによると、2014年第2四半期の中国IaaS市場でシェア22.8%とトップの座を獲得している。

 一方の米国では、「Amazon Web Services(AWS)」や「Microsoft Azure」「IBM SoftLayer」などのメガクラウドが高いシェアを占めており、中国系のクラウドサービスが戦うためには、品質やセキュリティなどに対するユーザーの不安を払しょくすることが不可欠だ。そのため、阿里雲計算では、まずは米国に拠点を置く中国企業を対象に開拓。2015年下半期以降に、順次ターゲット層をグローバル企業に広げていく戦略を掲げている。(真鍋武)