キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)グループが、パブリッククラウド・サービス「SOLTAGE(ソルテージ)」の“単体”での販売を始めました。SOLTAGEそのものは、2011年にキヤノンMJグループ向けのクラウド基盤として、独自に構築したもの。かねてから、「SOLTAGE単体での外販も検討」としていたものの、実際の商品化には4年あまりの歳月がかかったことになります。

 この背景には、キヤノンMJグループのクラウド/SaaS系の商材のITインフラ基盤として活躍してきたSOLTAGEとはいえ、“単体”では、Amazon Web Services(AWS)などの競合の手前、なかなか差異化を見出しづらかったことが挙げられそうです。

 その一方で、ユーザーからは、「いつまでも“ハードウェア”のサーバーを購入する時代じゃない」との要望が年々強まっています。今回、SOLTAGEという“仮想サーバー”の単体での販売に踏み切ったのは、半ば市場のニーズに押し切られるかたちだったとみられます。

 キヤノンMJグループは、意外に多くのサーバー(物理)を販売している会社です。これを、SOLTAGEという仮想サーバーに切り替える選択肢も用意したといえそうです。仮想化やサービス化が進むなか、キヤノンMJグループにおいても“脱物理”への加速が読み取れる印象を受けます。(安藤章司)

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キヤノンMJグループ、パブリッククラウド「SOLTAGE」を発売、付加価値サービスを盛り込んで差異化へ
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.10.01」より