キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS、浅田和則社長)は、ウイルス対策ソフトESET(イーセット)のアライアンスパートナーに、クオリティソフト(久保統義社長)のIT資産管理ツールQNDが加わったと3月17日に発表した。ESETとQNDの動作検証をはじめとする技術連携を図るとともに、QNDのプログラムにESET連携プラグインを4月中旬から実装する。

 ウイルス対策ソフトは、OSやアプリケーションなどソフトウェアの不審と思われる動作を捉えて、不正な外部からのアクセスにつながらないように防止する。しかし、まれに正常なアプリケーションの動作まで抑制してしまうケースがある。ESETのアライアンスパートナー制度では、あらかじめアプリケーションやサービスを開発するベンダーと技術的な動作検証や、必要に応じて連携プラグインを開発することで、こうした予期せぬ不具合を未然に防ごうという取り組みである。

 スロバキアのESET社が開発するESET製品の国内総販売代理を手がけるキヤノンITソリューションズの輿水直貴・エンドポイントセキュリティ営業部第四課チーフは、「国内におけるアライアンスパートナー制度の加盟第1号パートナーがクオリティソフト」とし、今後も有力ISV(ソフト開発ベンダー)やクラウドサービスベンダーにアライアンスパートナーに加わってもらうよう働きかける。すでに水面下でアライアンスに向けた商談が進んでおり、ESETのOEMパートナーも含めて早い段階で20~30社ほどに増えると同社では手応えを感じている。

キヤノンITソリューションズでESET事業を担当する輿水直貴チーフ(右)と折川和之主任

 国内のウイルス対策ソフト市場を巡っては、Windows XP のサポート切れに伴うパソコンの入れ替え需要などに後押しされるかたちで、ここ数年、年率10%増程度でライセンス売り上げが伸びているとキヤノンITSでは分析している。ESETのライセンス販売は「市場の伸び以上に伸びている」(キヤノンITSの折川和之・エンドポイントセキュリティ営業部第四課主任)といい、既存の販売パートナーや、今回のクオリティソフトのようなアライアンスパートナーを増やしていくことで、市場の伸び率の倍以上のライセンス売り上げを目指す。(安藤章司)