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南極のオーロラ、撮ってきます!

2016/12/20 10:00



 日本の南極観測の拠点として知られる昭和基地が、正確には南極大陸上ではなく、南極圏内の東オングル島にあることはご存じでしょうか。1956年、南極観測船「宗谷」で同地に到着した第1次南極観測隊53名が建設を始めたところから、その歴史は始まります。映画「南極物語」で有名な犬のタロとジロのエピソード、隊員の遭難死亡事故など、悲劇と苦難を経ながらも観測隊の派遣は現在も継続されており、今年は第58次観測隊が南極に旅立ちました。

 第58次南極観測隊の越冬隊には、日立製作所の大みか工場から国立極地研究所に出向中の江口史人さんが参加しています。今回の観測隊では最年少の24歳ですが、1年以上にわたり、現地で重要な任務にあたります。ご本人は、不安よりもワクワク感が勝っている様子で、頼もしい限り。「何とかオーロラをカメラにおさめたい」ともおっしゃっていましたが、報道によれば、すでにインド洋で観測船「しらせ」からオーロラを目にしたようです。江口さんの首尾はどうだったでしょうか。健康に気をつけて任務を全うし、元気に帰ってきてほしいものです。(本多和幸)
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