▼デルによるEMCの買収が完了してから約8か月が経つ。その後、デル・ソフトウェアやヴイエムウェアのパブリッククラウド事業売却など、ポートフォリオの再編は随時行われているが、旧EMCやその傘下だった企業の存在感が日々大きくなっている印象だ。

▼5月にラスベガスで開催した年次イベントのデルEMCワールドでも、プレスリリースのほとんどが旧EMCグループ関連製品についてのものだったのは象徴的だ。旧デルの年次イベントは、例年、創業の地であるオースティンで秋に開いていたが、今後のデルEMCワールドは、旧EMCワールドの流れを引き継ぎ、毎年春にラスベガスで開催する。経緯を知らなければ、EMCがデルに“買われた”ようにはみえないだろう。

▼デルEMCワールドの最上位スポンサーであるダイアモンドスポンサーには、渦中の東芝も名を連ねた。MBOによるデルの株式非公開化やEMCの買収を主導した投資会社のシルバーレイクは、半導体メーカーの米ブロードコムが東芝のメモリ事業を買収する支援をする計画だとも報じられている。果たして東芝のメモリ事業は、“買われた”ようにみえない活躍ができるか。(霹)