シンガポール中心部の街並み
出張先のシンガポール。現地の日本人駐在員に、よく使うシンガポールならではのITツールを聞いて回った。もっとも多い回答は「バスアプリ」だった。
シンガポールでは、バスは地元民にとってなじみのある移動手段となっている。そのため、膨大な路線数があり、すべての路線を把握するのは不可能といわれる。また、バス停に時刻表がない場合が多い。外国人にとっては、バスがいつ到着するのか、目的地に向かってくれるのか、判断しづらい事情があったという。
これを変えたのがスマートフォンアプリだ。すでに、「MyTransport Singapore」「SG Buses」「SBS Transit iris」など、複数の企業が提供。目的地への路線や所要時間だけでなく、バス停までの到着時間や渋滞情報など、かなり詳細な情報を把握できる。10年以上のシンガポール在住歴をもつ日本人女性は、「これによって移動手段が劇的に変わった」と話した。