▼深夜のコンビニエンスストアで、スーツを着た中年の男性がレジ係の女性を叱っていた。「・・は常識だ」と漏れ聞こえてきたが、女性の名札を見ると外国人風の名前。男性の態度が日本の常識だと思われやしないか心配だ。

▼国や自治体が子育て支援と称して、さまざまな施策を推進しているものの、日本の労働者人口は急激に減少している。不足分は、外国人の受け入れで補えばいい。そう考えがちだが、簡単ではなさそうだ。日本国際化推進協会の調査によると、日本に留学した学生の多くは、日本企業への就職を望んでいないという。理由のトップは、長時間労働のイメージ。日本の常識が問われている。

▼外国人に頼れないなら、残るはIT活用による効率化や自動化しかない。必要なのは、人の仕事を担うソリューション。働き方を支えるソリューションではなく、働くソリューションである。早く帰ればよしとする働き方改革は、いずれ無用の長物となる。

▼会社で偉くなると、社会でも偉くなった気持ちになる。コンビニで怒鳴る中年男性が、会社で偉くないのなら、それはそれで痛すぎる。(風)