ブロックチェーン・アプリ、書いてみる?

 昨年から今年にかけ、日本語でも多くのブロックチェーン解説書が出版され、その世界観、ビジネス上のポテンシャルなどについてアウトラインをつかみやすくなってきた。本書も、そんな一冊だ。

 まずはFinTechを、営業トークの小ネタになる程度の深さで網羅的に解説。そしてFinTechの注目サービスとしてのビットコインと、その基盤技術として生まれたブロックチェーンについて、技術の概要、進化のプロセスなどをわかりやすく説明している。

 こうした前提を踏まえたうえで解説されるメインテーマは、ブロックチェーン上で動く自律分散型アプリケーションの一形態である「スマートコントラクト」だ。スマートコントラクトにより、ブロックチェーンがFinTechの枠を超えた変革を世の中にもたらす可能性があることを、具体例を交えて示した。エンジニア向けに、Ethereum上でのスマートコントラクト開発の方法も紹介している。(霹)

『スマートコントラクト本格入門
─FinTechとブロックチェーンが作り出す近未来がわかる』
鳥谷部昭寛、加世田敏宏、林田駿弥 著
技術評論社 刊    
(2180円+税)