▼米ゼネラル・エレクトリック(GE)は、いまやデジタルビジネスの地平を切り開くITソリューションベンダーとしての地位を確固たるものにしようとしている。巨大コングロマリットでありながら常に変革の歩みを止めない姿勢には驚かされる。

▼近年のデジタルトランスフォーメーションを先導したジェフ・イメルト氏は7月末でトップを退き、ジョン・フラナリー氏が会長兼CEOの座を引き継いだ。報道によれば、M&Aのセンスが評価されており、ITベンダーの大規模買収もうわさされているという。エンタープライズIT市場の勢力図にも影響を及ぼすか。

▼イメルト氏は退任当日、全社員に向けて社内ブログでメッセージを発信。全文は同社のウェブサイトで公開されている。GEのトップ在任中に学んだことを伝える内容で、シンプルかつ短文だが、普遍的なビジネス論、リーダー論としても、示唆に富んでいる。

▼メディアのコンテンツづくりに携わる身としては、「コンテキストを伴わない事実は、真実と呼べない」という指摘が興味深い。“事実”を、批判のためではなく進歩のために使うべしという氏の主張には、大きく頷きたい。(霹)