北斗七星

北斗七星 2018年1月22日付 vol.1711

2018/01/26 09:00

週刊BCN 2018年01月22日vol.1711掲載



▼知人が新車を買った。ふだんは昼食代もケチる吝嗇家だが、「10年に一度の買い物だから」と、安全運転支援やオプションを山盛りつけてお値段500万円超。つい気持ちが高ぶって贅沢をしてしまうのだろう。

▼三大メガバンクで3万人余りの業務量を削減するニュースがいまだに話題にのぼる。効率化案件は、そもそもの目的がコスト削減だけに、「IT投資は後ろ向きなものになる傾向が強い」と、あるSIer幹部は話す。

▼100億円が削減できるのなら、80億円の投資は十分ペイする。逆に100億円稼げるのなら80億円の投資は安い。しかし、同じ投資額でも、投資マインドがより高まるのはあきらかに後者だという。実際に新規事業が軌道に乗り始めると、あれもこれもと追加注文がくるとか。やはり稼ぐことになるとモチベーションが高まりやすい。

▼スーパーで1円でも安い野菜を買うのが業務効率化の心情だとしたら、新規事業は新車購入の気持ちと似ているのかもしれない。お客さんにはできるだけ高揚してもらっていたほうが、財布の紐が緩くなるのはすべてのビジネスに共通している。(寶)
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