▼仕事で外出するときは常にカメラとPC、さまざまなガジェット類を持ち歩く。悩みの種はカバンをどうするかだ。容量と機能性が十分で、しっかりしたつくりのものと考えると選択肢は少なくなる。

▼3カ月前、理想に近いものを見つけて大枚をはたいた。使い心地には満足していたが、なんと早くも壊れてしまった。永久保証をうたっているメーカーだったので無償で修理してもらえるのはいいのだが、納期は3カ月先。これは痛い。

▼サブスクリプションビジネスのためのプラットフォーム製品を提供する米ズオラのティエン・ツォCEOは「あらゆるものが所有から利用へとシフトし、全てのビジネスはやがてサブスクリプション化する」と言い切る。カバンもサービスとして利用できれば今回のような不便はなかったか。

▼カバンを単なる実用品だと考えない人たちも相当数いるだろう。クラフツマンシップや、職人魂といった言葉とも親和性が高く、これらは所有欲を大いに刺激する表現でもある。「利用」では満足できない人に応えるビジネスも存在し続けてほしい気もする。(霹)