▼かつては暴力的な独立運動のイメージが強かったスペイン・バスク地方は、今や欧州有数の観光地になった。東部のサン・セバスティアンは美食の街としてその名を轟かせている。

▼旧市街には多くのバルが密集し、「どの店に入ってもハズレなし」と評される。さらに人口約18万人の小都市であるにもかかわらず、ミシュランガイドの三つ星店が3軒、二つ星以下の店も複数存在する。ここに至るまでには、店の垣根を越えて料理人同士がレシピや調理方法を共有することで地域全体の食のレベルを底上げしてきた経緯があるという。キーワードは“オープン”だ。

▼法人向けIT市場のメガベンダーは、自分たちのエコシステムを拡大するために、オープン・マインドなビジネスをしているというイメージづくりに躍起だ。OSSへの貢献を含め、いかに自らがオープンであるかを、それぞれの基準でアピールしている。

▼自社クラウドへの囲い込みを諦めたIBMはレッドハットの買収を決断し、オープンなマルチクラウドを志向したことで自社クラウドの売り上げも増加傾向だと主張する。どのベンダーの“オープン”の形が市場を支配するのか。最終的には顧客に届ける価値で勝負が決まる。(霹)