先月、IBMの年次イベント取材で、数年ぶりにサンフランシスコを訪れました。空港からは、昨年ウーバーが開始した相乗りサービスの新バージョン「Uber Express Pool」を利用。目的地の目の前ではなく、大通り沿いなど運行効率の高い場所で降りるよう指定される代わりに、従来の相乗りサービスよりもさらに安く移動できるというもの。料金は動的に変化しますが、ちょうどタイミングがよかったのか、わずか13ドルで市街中心まで快適に移動できました。自分が指定した目的地と実際の降車地の距離も200メートルほどで、これで数ドル安くなるのはかなりのお得感です。

 宿に着いて一休みしたら、今度は近くにあるAmazon Goへ。こちらも1号店オープンからは既に1年ほど経っており、いろいろな記事は目にしているものの、自分で体験するのは初めて。小さな店内では大勢のスタッフが働いていて、これは「店舗無人化ソリューション」ではないことを確認すると同時に、会計がなくなるだけで本当に買い物が快適になることを実感し、アマゾンが「UX向上」にどれほど力を入れているかを思い知らされました。

 翌日からは連日朝から晩までIBMのイベント会場に出ずっぱりでした。東海岸のニューヨーク州に本社をおく同社が、全社規模の年次イベントを西海岸で開催するのは今回が初とのこと。街自体がテクノロジーのショーケースともいえるサンフランシスコで、AIや量子コンピューターなど最新の研究成果を発表することで、現在も同社がウーバーやアマゾンに劣らないイノベーターであることを訴えようとしているように見えました。(日高彰)