▼今年の5月後半は異例の暑さになった。特に北海道では猛暑日が連続し、気温は40度に迫った。鉄道のレールの温度が上昇し変形する恐れがあるとして、一部運休も発生したというから相当なものだ。近年、異常気象や自然災害は毎年のように大きな被害を日本列島にもたらしている。

▼「観測史上稀にみる」「観測史上初の」といった枕詞は、もはや多くの人にとって聞きなれた言葉になりつつあるのではないか。災害対策で重要なのは自助・共助・公助の合わせ技で被害を最小化すること。「異常」に慣れて危機意識が薄まらないよう、気を引き締める必要があろう。

▼自助・共助・公助の起源は、米沢藩の名君・上杉鷹山だという。自助・互助・扶助の「三助」を基本方針として藩政改革を成功させた。個人が公の利益を意識しつつ、自律的に考え、行動できるという文化が根付いている組織は強い。企業経営にも三助の精神は有効ではないか。

▼成長しているITベンダーの従業員は、自助の意識が例外なく高いように思える。災害対策も、究極的には自助への意識が成否を分ける最も大きなファクターになる。(霹)