▼今冬に引っ越して部屋数が少し増えたからか、これまで使っていたロボット掃除機がうまく充電基地に帰れなくなった。いいタイミングだと判断して買い替えた。

▼センサーも充実した新しいモデルは、頭脳も着実に進化している。もともと使っていたものは、同じ場所を延々と行ったり来たりすることが多かった。イライラしてしまうので掃除の様子はなるべく見ないようにしていたが、今度の新人はモノが違う。稼働日初日から、傍目に見ても効率よく複数の部屋を掃除していく。

▼今思えば、従来モデルの動きは昆虫に近かった。自分なりの行動原理はあるにしても、人間にはなかなか理解しがたい動作を見せる。一方で新しいモデルは一気に哺乳類になったのではないかと思わせるほどの進化を見せている。

▼さらに高額のモデルはセンサーの数も増え、AIによる学習機能も備える。生物の進化の歴史をたどるような製品アップデートだ。SIビジネスでも清掃や警備、運搬などの用途でサービスロボット市場が拡大している。これはさながら組織化された使役動物か。(霹)