伝える力を磨く

 「結論から話す」「短く分かりやすく伝える」--。若い時に、上司や先輩にアドバイスされた言葉だ。ただ、結論から話をしても、その後が上手く続かない。こういった経験をしたことがあるのは、私だけではないと思う。

 本書は、2018年に発売された「1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術」の続編。コミュニケーションの成功の秘訣として、「結論」→「3つの根拠」→「たとえば(具体例)」のピラミッドを意識することの重要性を説いている。

 前作は、ピラミッドを構築するための考え方とプレゼンでの応用で構成されていたが、本書は「超実践編」として、交渉の場面や会議でのディスカッション、資料の作り方など、普段の業務の中でピラミッドを活用するノウハウが紹介されている。

 特に「メッセージを言い切る勇気」を持てないため、結果として相手に言いたいことが伝わらないという指摘には、普段の自分も当てはまっている気がして反省した。

 本書の感想として、若い人に読んでもらいたい内容だなと思った。特に新卒社員は、研修も終わり、外部の人と接する機会や、社内で自分の意見を話す場面が出てきて、コミュニケーションに苦労しているのが想像できる。自分の話が上手く伝わっていないと感じた際には、本書を一読してみてはいかがだろうか。有効なヒントが得られるはずだ。(帆)
 


『1分で話せ2【超実践編】
世界のトップが絶賛した即座に考えが“まとまる”“伝わる”すごい技術』
伊藤 羊一 著
SBクリエイティブ 刊(1400円+税)