草食でも筋骨隆々、秘密は腸内細菌に

 ゴリラは霊長類においてヒトと比較的近い種とされ、ゲノム(全遺伝情報)解析の結果、ゴリラと人間の遺伝子は98.25%が同じとも言われている。ゴリラと人間の骨格を比較すると、似通ったつくりであることに気が付くだろう。
 

 とはいえ、肉体面は全く異なる。体長はおおむね人間と同じであるが、体重は100キロを優に超え、200キロを上回る種もあるという。そのほとんどが筋肉というから驚きだ。

 ただ、ゴリラが食べるものの大半は植物質が占める。にもかかわらず、これほどの筋肉量を誇るのはなぜか。その秘密は腸内細菌にあるらしい。実はゴリラの腸内細菌には、植物の繊維の主成分であるセルロースを筋肉の基となるアミノ酸に合成する働きがあるそうだ。

 人間には、残念ながら、そのような腸内細菌はほとんどないとされる。鏡の前のたるんだ体を見ると、地道な筋トレやたんぱく質の積極的な摂取も必要なく、野菜や果物で筋骨隆々の体を維持できるゴリラがうらやましくもなる。(無)


由来
ダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団が、絶滅の危機にある野生のゴリラの保護などを啓蒙するため、2017年に制定。米国の霊長類学者であるダイアン・フォッシー氏が、1967年9月24日にマウンテンゴリラの研究・保護を行うカリソケ研究センターをルワンダに設立したことに由来する。