今日は何の日

<今日は何の日>7月25日『かき氷の日』

2023/07/24 09:00

週刊BCN 2023年07月24日vol.1978掲載

涼しさとおいしさを届ける夏の定番

 暑い日が続き、夏バテ気味の人も多いのではないだろうか。こういった時は、ついつい冷たい食べ物がほしくなる。特にかき氷は、夏を代表する食べ物として、老若男女問わず好まれている。

 かき氷の歴史は古く、平安時代に清少納言が執筆した「枕草子」に登場する。当時は、製氷技術がなく、冬にできた氷や雪を氷室で保存していた。そのため、氷は貴重で、かき氷は特権階級のみで食されていたという。明治時代以降、全国各地に製氷所ができたことで氷屋が増加、その後、かき氷機も開発されたのをきっかけに、かき氷は一般にも普及したとされている。

 イチゴ、メロン、レモン、ブルーハワイといえば定番のかき氷シロップだ。これらはすべて「果糖ぶとう糖液糖」がベースで、香料と着色料で違いを出しているだけだという。同じシロップの味なのに違いを感じるのは、視覚と嗅覚からの情報により脳が錯覚を起こしているという説が有力だとされる。

 最近は、上質な氷や貴重な果物などを使った1杯1000円を超えるかき氷も珍しくない。こういった高級かき氷は食べたことがないため、気になっている。この暑さを乗り切るためと、新たな体験を求めて高級かき氷を食べに行こうと思う。(帆)
 


由来
日付は、「かき氷」が別名で「夏氷(なつごおり)」とも呼ばれることから、「な(7)つ(2)ご(5)おり」と読む語呂合わせと、1933年のこの日、山形市で当時の日本最高気温40.8度が記録したことにちなみ日本かき氷協会が制定。
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