今日は何の日

<今日は何の日>10月17日『沖縄そばの日』

2023/10/16 09:00

週刊BCN 2023年10月16日vol.1988掲載

そばであってそばでない

 記者が沖縄そばを初めて食べたのは、学生時代に働いていたアルバイト先のまかないだった。かつおだしの効いたすっきりとしたスープとともに麺をすすると、沖縄そば独特の味わいが広がり、実においしい。ラーメンやうどんのような見た目ながら、名前は「そば」。不思議な気もしたが「中華そば」もあるのだから、それほど変でもないかとずっと思っていた。

 ところが、沖縄が本土復帰して間もない70年代後半、この「そば」の名称を巡って一悶着あったそうだ。沖縄そばの麺はそば粉を一切使っていないため、「そば」という表示をしてはいけないとのクレームが、公正取引委員会より寄せられたという。

 これに沖縄県側は反発。地域で親しまれている食の名称を守ろうと交渉を重ねた結果、利用が認められ、現在では全国に知られるまでに浸透した。当時苦労した人々のおかげである。

 しかし、よく考えると気になる点がある。そもそも公取委はなぜ「沖縄そば」にクレームを入れたのか。沖縄そばがだめなら、中華そばも焼きそばも問題があるはずだろうに、公取委が注文をつけたという話は聞いたことがない。沖縄そばのスープと違い、こちらはどうにもすっきりしない。(無)
 


由来
沖縄県内で製麺などの加工・販売を手掛ける事業者でつくる沖縄生麺協同組合が1997年に制定。78年10月17日に「生めん類の表示に関する公正競争規約」と、その「施行規則」において「沖縄そば」の名称利用が認められたことにちなむ。
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