店頭市場ピックアップ

記録型DVDドライブの販売動向

2004/04/05 16:51

週刊BCN 2004年04月05日vol.1034掲載

2強、がっぷり四つに

高速・マルチ化進む

 記録型DVDドライブ市場では、アイ・オー・データ機器とバッファローの2強が激しいトップシェア争いを演じている。両社は販売台数、販売金額ともに接戦を展開しており、直近の週次集計(3月22-28日)で両社の合計販売台数シェアは約57%にも達する。一方、3番手のシェアを死守しようとするロジテックに対して、パイオニアやLG電子ジャパンなどが、激しい追撃を加えている。

 アイ・オー・データ機器が、バッファローとのシェア競争で僅差ながらも勝ることが多い背景には、書き込みの速さとドライブのマルチ対応が優位に作用していることが挙げられる。昨年12月には、業界最速のDVD+R、同-Rの8倍速書き込みにいち早く対応した製品を投入したのに続き、今年に入り、8倍速±Rの速さはそのままで、新しくDVD-RAMに対応した「スーパーマルチドライブ」を投入した。

 バッファローも同等機能の製品を次々と投入し、アイ・オー・データ機器を猛追する。3月8-14日の週次集計では、バッファローの販売台数シェアが29.1%を記録し、アイ・オー・データ機器の28.0%を追い抜いた。業界関係者は「記録型DVDドライブの機能強化と価格下落は激しく、わずかな違いがシェアを大きく左右する」と、両社の厳しい戦いを指摘する。業界関係者は、「今後1年間は、テレビキャプチャーとの連動や地上デジタル番組の記録など、付加価値に焦点を当てた競争になる」とみている。
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