店頭流通

ラオックス 中古パソコンの販売が好調 月平均1000台で推移

2004/08/30 18:45

週刊BCN 2004年08月30日vol.1053掲載

 ラオックス(谷口好市社長)が運営する中古パソコン専門店「ピーシーエキスポ秋葉原本店」で、中古パソコンの販売台数が1か月平均1000台以上と好調な売れ行きをみせている。中古パソコンは、女性が初めて購入したり、親が子供に買い与えるなど初心者層を掘り起こす商材になっている模様だ。ラオックスでは、こうしたユーザーへのアピールを進め、、、

 ラオックス(谷口好市社長)が運営する中古パソコン専門店「ピーシーエキスポ秋葉原本店」で、中古パソコンの販売台数が1か月平均1000台以上と好調な売れ行きをみせている。中古パソコンは、女性が初めて購入したり、親が子供に買い与えるなど初心者層を掘り起こす商材になっている模様だ。ラオックスでは、こうしたユーザーへのアピールを進め、2005年以降は1か月平均の販売台数を2000台まで引き上げる方針だ。

 ラオックスがピーシーエキスポ秋葉原本店を東京・秋葉原電気街に出店したのは昨年12月4日。オープンから約8か月経過した8月中旬時点で、1日平均の来店者数は、平日が約1000人、土日が3000人以上。内川政典ストアマネージャー(=写真)は、中古パソコン好調の背景を、「購入者の4割は初心者が占めており、パソコン需要を掘り起こしている」ことを挙げる。

 1か月平均で1000台という販売台数について、「当店は“中古パソコン専門店”とアピールしている。パソコンマニアや上級者に加え、カップルや家族連れの来店も増えている」と、広い客層に認知されていると話す。売れ筋モデルは、A4型オールインワンノートパソコンや、あらかじめOSを搭載したデスクトップなど。購入者はノートが女性、デスクトップでは小学生などの子供に親が買い与えるケースが多くなったという。

 中古ビジネス拡大で重要なポイントは、いかに高値で売れるパソコンを買い取れるか。同店での買取量は1か月で1000点を超えている。また、ラオックスが同店以外の全国26店舗で買取コーナーを設置し中古パソコンを確保しているほか、NECや日本アイ・ビー・エム(日本IBM)が行っているリユース事業などを仕入ルートとしている。

 中古パソコン需要の広がりについては、「パソコンマニアや上級者だけでなく、パソコン中級者まで広がってきた。しかも価格や機能面などで中古パソコンが選択肢の1つとして当たり前になりつつある。今後もこの傾向が続く」と、初心者から上級者まで幅広く中古ニーズが広がっているとみている。来年以降は1か月平均の販売台数を2000台と見込んでおり、「まずは、年末商戦期の12月に1か月間で1500台を突破する」と自信をみせる。
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