店頭流通

アンラボ IT資産管理ソフトの製品化を検討 潜在需要の高さに対応

2004/09/13 18:45

週刊BCN 2004年09月13日vol.1055掲載

 ウイルス対策ソフト開発・販売のアンラボ(イ・ボンギ社長)は、IT資産管理ソフトの製品化を検討開始した。

 これまでIT資産管理機能は、アンラボの主力商品であるウイルス対策ソフト「V3ウイルスブロック」の付加機能「アンラボポリシーセンター(APC)」として提供している。だが、「APCにメリットを感じて当社のウイルス対策ソフトを購入するケースが増えている」(西田香宏・営業&マーケティング室室長)状況で、IT資産管理ソフトの潜在需要の高さを強調。こうしたニーズに応えるため、APCだけを切り出して製品化することを検討している。

 西田室長は、「現バージョンからどの機能を強化すれば良いかなど、検証すべき問題がある」としながらも、「製品化は技術的に難しいわけではない」としている。

 APCは、ウイルス対策ソフトの集中管理だけでなく、サーバーとパソコンのインベントリ情報を取得・管理できる。ウィンドウズ対応のソフトやワードなどの電子ドキュメントをパソコンへ一括配布する機能も備える。

 ウイルス対策ソフトメーカーがIT資産管理ソフトメーカーと協業して、両方の機能を提供するシステムはあるが、ウイルス対策ソフトメーカーが自社技術のみで両方の機能を提供するソフトを開発しているのは、アンラボが唯一の存在。
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