(1)・(2)は、前回触れた規格標準化団体、DLNA(Digital Living Network Alliance)により解決されることを期待したい。標準化されたうえで、課題(3)として、テレビ局や音楽レーベルなど、コンテンツの著作権保有者がその仕組みに同意することが不可欠になる。課題(4)として、現在のDVDレコーダーがさらに大容量化し、多チャンネルを同時に録画できるようにならなければ、メディアサーバーとして機能しない。さらには、蓄積されたコンテンツの検索能力も必要になってくるだろう。
課題(5)は「No New Wire」と呼ばれる。ホームネットワークを導入する際、家庭内をLAN配線がのたくる状況は現実的ではないため、無線か電力線通信が不可欠になる。課題(6)は難しい問題だ。ネットワーク対応レコーダーは、テレビ側にネットワーク機能がついていなければ売れない。ネットワーク対応テレビもレコーダー側のネットワーク機能が不可欠だ。つまり、卵が先か鶏が先かという状態に陥ってしまう可能性があるということだ。今後、ホームネットワークが普及すると、以下の市場が拡大する。