店頭市場ピックアップ

DVDレコーダーの販売動向

2004/11/01 16:51

週刊BCN 2004年11月01日vol.1062掲載

松下がソニーをキャッチアップ

シェア25.1%で並ぶ

 DVDレコーダー市場は、10月18-24日のメーカー別シェアで、松下電器産業とソニーがそれぞれ25.1%となり、この2社で市場の50%以上を占めている。3位には三菱電機11.5%、僅差で4位に東芝が11.4%と追いかけ、トップと3位のポジション争いが繰り広げられている。

 図は、BCNランキングによる9月第4週から10月第3週の週次データによる、DVDレコーダーのメーカー別販売台数シェアを示した。9月第4週(9月27日-10月3日)のベンダー別シェアでは、1位がソニーで25.9%、次に松下が17.4%と、ソニーが松下を8.5ポイント引き離していた。しかし、10月第2週には松下はソニーとの差を0.2ポイントに縮め、直近の第3週(10月18-24日)には、台数シェアで同率となった。

 直近の機種別台数ベースでは、松下の「ディーガDMR-E250V-S」が7.1%を占め、2位にはソニーの「スゴ録RDR-HX8」、3位に同じくソニーの「PSXホワイト DESR-5100」が続いている。松下の「DMR-E250V-S」は9月投入の新製品で、平均価格8万円以上のHDD、VHS、DVDの一体モデル。DVDレコーダー上位10位までのうち、松下、東芝、ビクターの4機種がHDD、VHS、DVDの一体モデルだ。9月第4週と10月第1週でトップシェアのソニーのPSXは4万円強。一方、HDD、VHS、DVDの一体型は8万円前後。価格差から考えると、購入者は機能を優先して選んでいるようだ。

 DVDレコーダー売り場の担当者によれば、「顧客は自分が求める機能を多くの機種の中から吟味している」という。来店者の多くが、「ハードディスクに2つの番組を同時に録画できる」機能に注目しており、この機能を付加した機種が優位で、「東芝、松下の製品が好調」という。年末年始のテレビ録画では、複数の番組を同時に録画するニーズの高まりが予想され、現在ベンダー別シェア4位の東芝が上位にランキングされる可能性も高い。
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