店頭流通

クリエイティブメディア 携帯オーディオの新ブランドを投入 今月中旬に24製品発売

2004/11/08 18:45

週刊BCN 2004年11月08日vol.1063掲載

 クリエイティブメディア(シムオン・フーCEO)は、携帯オーディオプレイヤーの開発・販売で、製品ラインアップを増やすことで拡販を狙う。同社は携帯オーディオプレイヤーで8シリーズのブランドを持っているが、ブランドを増やすだけでなく、カラーバリエーションと記録容量の種類も豊富に揃え、ラインアップを拡充する。今月中旬には、3種類の記録容量と8つのカラーバリエーションからなる合計24製品で構成する新ブランドを投入する予定だ。成長著しい携帯オーディオプレイヤー市場で、記録容量や色といった細かなニーズにも応えることで、シェア拡大を狙う。

 同社の携帯オーディオプレイヤーは現在、メモリとハードディスク(HDD)タイプの2種類の記録媒体を用いて、ラジオ付きやカード型の薄型タイプなど、合計8ブランドを用意しており、モデル数で他社を圧倒している。

 他社に先駆け、1998年から携帯オーディオプレイヤーを開発・販売してきた実績があるだけに、「迅速に新ブランドを立ち上げられる技術対応力と、潤沢な生産能力があることで低価格を実現できることが強み」(同社)という。

 携帯オーディオプレイヤー市場は、アップルコンピュータの「iPod」がヒットしていることで、他社メーカー製品も伸びている。家電量販店では、特設販売コーナーを設けるほどの人気だ。

 だが、この好調を理由に参入メーカーが増え、量販店では「メーカーや種類数があまりにも多いので、メーカーごとの差別化要素が見えない」との声も出ている。メーカー側としては、商品の差別化が急務となっている。

 同社では、「成長市場だけに、ユーザーニーズは多種多様。一概にどの製品が一番売れているとは言えない」とし、ラインアップ数をさらに増やすことがシェア拡大のためには必要と強調する。

 同社では、今月中旬からメモリタイプで、記録容量256MB、512MB、1GBの3モデル、カラーバリエーションで8色を用意した合計24モデルの小型軽量の新ブランドを新たに発売する予定だ。価格は、最大容量の1GBモデルでも2万5800円(直販サイトでの販売の場合)とした。

 また、これまで携帯オーディオプレイヤーのブランドごとでキャッチコピーやプロモーションコンセプトを変えていたが、全ブランド共通のプロモーションコンセプトで量販店などでユーザーにアピールする。「ラインアップが豊富なクリエイティブメディア」というコンセプトをユーザーに印象付けていく考えだ。
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