店頭市場ピックアップ

映像関連機器の市場動向

2004/12/06 16:51

週刊BCN 2004年12月06日vol.1067掲載

アイ・オー・データ機器が首位をキープ

映像ニーズの高まりで市場拡大の気運

 映像関連機器市場は、アイ・オー・データ機器が首位をキープしている。BCNランキングによれば、11月22-28日のメーカー別販売台数シェアで同社が32.5%を獲得。2位のバッファローに10ポイント以上の差をつけている。

 同社は、テレビキャプチャユニット「GV-MVP」シリーズの新製品として、PCIボードの「RX2W」(価格2万7400円)と「RX2」(同1万6800円)の2機種、ボックス型「RZ2」(同2万1000円)の1機種、合わせて3機種を12月中旬から順次、販売を開始する。新製品では、標準添付のアプリケーションソフト「mAgicTV5」で、複数チャンネルの同時録画に対応したほか、最大で8チャンネルの同時録画を可能とした。今季の年末・年始商戦に向け新製品を投入し、シェアの拡大を図る。発売後1年間で13万4000台の販売を見込んでいる。

 テレビキャプチャボードは、パソコン上でテレビ番組の視聴や録画、編集が可能なほか、インターネットを用いた予約録画やキーワード録画、追いかけ再生などができる。同製品を活用すれば、テレビチューナー付AV(音響・映像)パソコンと同様の機能をパソコンに搭載できる。

 デスクトップパソコン市場では、パソコンにAV機能を求めるニーズが増えている。パソコンメーカー各社はこれに応えようと、テレビチューナー搭載モデルのラインアップを増やしており、冬商戦向け製品では、デスクトップ全体の8割程度を占めるまでに達した。

 「パソコンでテレビを見る」という感覚が普通になれば、パソコン本体の買い替えを促進するだけでなく、テレビキャプチャボードなどの購入増につながる。パソコン専門店や家電量販店では、「外付け型のテレビキャプチャユニットを購入するユーザーが増えている」という。これらは2万円程度で購入できるため、映像関連機器市場はさらに拡大していく可能性が高い。
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