店頭流通

ALSI URLフィルタソフト 個人向けに発売 コンシューマ市場に本格参入

2005/01/03 18:45

週刊BCN 2005年01月03日vol.1070掲載

 アルプスシステムインテグレーション(ALSI、大喜多晃社長)は、一般消費者向けURLフィルタリングソフト「インターセーフパーソナル」を販売開始した。これまで法人向けにURLフィルタリングソフトを販売してきたが、一般消費者の利用に適した製品を開発し、コンシューマ市場に本格的に参入する。ダウンロードとパッケージ販売の両チャネルを活用し、発売後1年間で5万5000ライセンスの販売を目指す。

 「インターセーフ」は、アダルトや暴力などのサイト閲覧を制限するURLフィルタリングソフトで、ALSIが自社開発した。IT調査会社の富士キメラ総研の調べでは、国内のURLフィルタリングソフト市場でシェアトップを占める。教育機関や企業などの法人向けにこれまで約400万ライセンスを販売した実績がある。

 このほど販売開始した「インターセーフパーソナル」は、家庭での利用を想定し、一般消費者向けの機能を加えた。ALSIにとって初めての一般消費者向けURLフィルタリングソフトとなる。1台のパソコンでもユーザーごとに規制ルールを設定できるなど、「家庭での利用を想定した新機能を数種類付加した」(パッケージソリューション部マーケティンググループ)のがポイントだ。

 これまで一般消費者向けビジネスでは、ISP(インターネットサービスプロバイダ)と提携し、インターネット接続サービスとともに、販売を手がけていた程度。積極的なビジネスとしては取り組んでいなかった。

 小学生や中学生のインターネット利用が当たり前になるなか、「暴力サイトなど、子供に悪影響を与える可能性があるサイトを見せたくないという親が増えている」(同)ことから、URLフィルタリングソフトに対するニーズも増えると判断し、本格的にコンシューマ市場参入を決めた。

 ALSIでは昨年、URLフィルタリングソフトを期間限定で無料提供するキャンペーンを実施。約2000の申し込みがあった。併せて行ったアンケート調査では、約8割のユーザーが無料期間中は一貫して使ったと回答。継続利用を求める声が半分を占めていたという。

 ALSIは、教育機関向けの情報システム構築に強いシステムインテグレータ。セキュリティ事業においては、インターセーフ以外に、電子文書のセキュリティ機能を付加した電子文書ソフトも手がけており、主軸事業の1つに位置付けている。
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