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液晶モニタの販売動向

2005/02/14 16:51

週刊BCN 2005年02月14日vol.1076掲載

テレビチューナー搭載型が増加

映像ニーズの広がりに対応

 液晶モニタの販売台数で、テレビチューナー搭載モデルの比率が高まっている。昨年9月に3%台だったのが、今年1月では6%を超えている。若い世代を中心にAV(音響・映像)機能搭載パソコンでテレビを見ることが主流になりつつあることから、液晶モニタでも映像ニーズに対応する傾向が表れているといえそうだ。

 BCNランキングによると、液晶モニタにおけるテレビチューナー内蔵モデルの販売台数は、昨年9月に全体の3.5%、10月が3.9%、11月が3.7%と、3%台で推移していた。しかし、冬商戦のピークとなる12月に6.7%を記録。1月に入っても6.2%と、6%台を維持している状況だ。

 テレビチューナー付きモデルで売れ筋になっている機種は、NEC三菱電機ビジュアルシステムズの「ヴィセオ」シリーズ「MDT191S」やアイ・オー・データ機器の「LCD-TV174CBR」、韓国ヒュンダイ(現代)の「イメージクエストL17T」など。画面や価格などの面で、17インチや19インチに人気が集まっているようだ。

 BCNランキングでは、パソコン本体におけるAV機能の搭載率が1月にデスクトップパソコンで64.8%、ノートパソコンで19.1%を占めている。デスクトップに関しては、テレビチューナーを商品コンセプトに据えていないイーマシーンズの低価格パソコンやアップルコンピュータの「iMac」シリーズを除くと、ほとんどがテレビチューナー付きモデルになっている。ノートについては、東芝がテレビチューナー搭載モデルのラインアップを一段と増やす方針を掲げている。

 デスクトップ、ノートともにAV機能搭載モデルが当たり前になれば、ユーザーが液晶モニタにも付加価値を求める流れも強まる。このため、今後も液晶モニタにテレビチューナーを搭載する傾向が高まる可能性は大きい。
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