店頭流通

ユーリードシステムズ DVD関連の製品を強化 06年から本格的に製品投入

2005/02/14 18:45

週刊BCN 2005年02月14日vol.1076掲載

 ユーリードシステムズ(ピーター・リン社長)は、ブルーレイおよびHD DVDの次世代DVD規格、デジタル放送の普及を視野に入れた製品強化を図る。製品開発のため社内組織を再編し体制を強化した。2005年はリソースを蓄え06年の本格的な製品発売に向けて取り組む。

 まず、DVDレコーダーで録画した映像をパソコンで編集・ダビングできる現行のオーサリングソフトウェア「DVD ディスクレコーダー2」で、コミュニケーションツールとして操作性を向上させた新たなバージョンを今年秋以降をめどに市場投入する。

 DVDレコーダーやデジタルカメラの普及でデータの大容量化が進み、ユーザーが保有するデータの管理が複雑化している。また、デジタル家電とパソコンの連携が進むなかで、「コンテンツの検索、整理や運用が重要なカギになる」(リン社長)とみてDVD関連製品の強化を図る。同社では、パソコン初心者層が問題とする「複雑なインストール作業を簡略化するソリューションや16対9のワイド画面テレビ対応の製品開発に注力」(リン社長)し、さらにハードウェアの複雑な操作性の解決を意識した開発を進めており、録画だけでなくビデオ編集の楽しみを伝える新たな戦略を強化する。

 新製品では、ユーザーインタフェースやパッケージを刷新するほか、「マニュアルを読まなくても簡単に操作ができる製品の開発に注力」(リン社長)するとともに、「市場拡大のためには、ユーザーに楽しみを知ってもらうことが一番重要」としており、初心者層の掘り起しを強化していく。

 06年の戦略製品投入後、日本法人設立10年目となる07年には、「売上高21億円、利益率14%」(リン社長)を狙う。従業員数も現在の35人から45人に拡大する予定。

 同社の04年度(04年12月期)の売上高は約15億円。今年度(05年12月期)は17億5000万円の売上高を目指している。
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