店頭流通

コクヨS&T デザイン重視のマウスで攻勢 女性層向けにマリメッコ柄

2005/02/14 18:45

週刊BCN 2005年02月14日vol.1076掲載

 文具メーカー、コクヨグループのコクヨS&T(岡本光弘社長)は、デザイン性を重視したパソコン用マウスで、女性層を狙った新たな市場を開拓する。その第1弾として、フィンランドの代表的なテキスタイルブランド会社「マリメッコ」のデザイン柄を採用したマウスを2月3日に発売した。

「パソコンがスタイリッシュになり、マウスにもデザイン性を求めるユーザーが増えた」(コクヨグループ広報担当の平岩和夫氏)と、文具メーカーのノウハウを生かしたデザイン重視のマウスを投入して、マウス市場で攻勢に出る。

 今回発売したマウスは、左右対称でスタンダード形状の本体をマリメッコ柄で覆った「テクスチャーマウス<マリメッコ>」。ラインアップは、日本でも洋服柄で人気が高い「Unikko(ウニッコ)」柄など6種類(写真)。価格はオープンで、実勢価格は4500円を想定している。いずれも、USBタイプで分解能800カウント(1インチあたり)の光学式を採用した。

 マウスの基本機能は維持しつつ、デザイン性を重視したのが特徴。文具では当り前になっているデザイン性重視の考えをマウスに応用した。同社のマウス製品は、2年程前に出した「ユニバーサルデザイン」モデルやプレゼンテーション用のマウスが好調だ。

 だが、平岩氏は、「当社は、マウス市場では後発。機能差だけではなく、デザイン重視を切り口に独自色を出し、マウス市場でシェアを伸ばしたい」と、20-40歳代の女性層をターゲットに拡販して、マリメッコだけで1年間に約6000万円の売上高を目指す。
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