店頭市場ピックアップ

記録型DVDドライブの販売動向

2005/02/21 16:51

週刊BCN 2005年02月21日vol.1077掲載

王者アイ・オーに迫る2社

熾烈な3強争いへ

 記録型DVDドライブ市場で、販売台数シェア2位のバッファローと3位のLG電子ジャパンがトップのアイ・オー・データ機器にジワジワと迫っている。3強争いが熾烈な様相を呈してきた。

 図は、BCNランキング月次データをもとに、上位3社の販売台数別シェア推移を表した。

 シェアトップは依然アイ・オー・データ機器だが、シェアを徐々に落としている。一方でバッファローは昨年11月、12月にシェアを一時落としたが、今年1月に巻き返してアイ・オー・データ機器に接近。LG電子ジャパンは、昨年12月に2位に浮上するなど、一貫してシェアを伸ばしている。

 この結果、3社間の1-3位のシェア差は、昨年9月には20.6ポイントあったが、直近1月のデータでは、4.2ポイントまで縮まっている。3年連続で「BCN AWARD」の記録型DVD部門で最優秀賞を受賞しているアイ・オー・データ機器の牙城を猛追する2社が崩しにかかっている。

 急成長するLG電子ジャパンの強みは、内蔵型モデルが製品シェアで上位をキープしていることだ。直近のBCNランキング週次データ(1月31日-2月6日)の製品別シェアでは、LG電子ジャパンの内蔵型モデルが1位、2位を独占。両製品とも価格が8000円台と他社製品に比べ値頃感があることが、ユーザーから評価されているようだ。

 記録型DVD市場自体は、メーカー系パソコンが記録型DVDドライブを標準搭載するようになったことで、縮小傾向にある。平均単価も次第に下がり始め、2003年末の平均単価約2万円が、現在は1万円前半まで下落している。

 パソコン周辺機器の中でも、好調に推移してきた記録型DVDドライブも正念場を迎えている。単価下落を新たな顧客層をつかむきっかけにつなげられるかどうかが、拮抗するシェア争いから一歩抜け出すためのカギとなりそうだ。
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