今回発売したロングサポートパックは、「ミロクのかんたん！会計」、「同給与」、「同販売仕入れ」、「同顧客」の4製品で、各製品とも1000本限定。各製品の通常価格に、年間有償サポート「あんしん！サポート」料（1万5000円）の半額程度である7000－8000円を上乗せし、全国の量販店で販売している。

　ロングサポートパックを購入したユーザーは、登録するだけで15か月間の「あんしん！サポート」を受けられる。このサポートでは、製品に関する問い合わせを優先的に受けられる専用電話回線や専用ファクシミリシート、専用eメールが付くほか、バージョンアップ製品、法・税制改正のeメール配信、パスワードを忘れた時の調査・プログラムCD交換サービスなどが対象になる。

　通常の同社業務ソフトには、3か月間の無償サポートが付くが、「使い方の指導などは3か月間にできるが、その3か月が終わった後に法・税制の改正、新プログラムへの更新などがあると、その対応は有償サポートになる。ロングサポートなら15か月間は法改正時のeメール配信など、低価格でありながら基本的には有償サポートと同じレベルのサポートを提供する」（川端氏）と、今回のキャンペーンの意義を強調する。

　同社の有償サポート登録数は、これまでに1万件弱に達した。「有償サポートは、業務ソフトバンダーの大きな収益源になっており、今後も増やす必要がある」（川端氏）ほか、「10万本達成を機に、量販店と流通卸に収益を還元したかった」（同）ため、この両面を満たす戦略として有償サポートの低価格化を図ったパック版を発売したという。

　同社は今後、サポート登録者に対するサービス拡充のため、親会社のMJSが提供する中小企業経営支援ポータルサイト「海」との連携を強化する。「海」では、中小企業を対象に会計、税務、経営情報に特化した実務的サポートをしているほか、全国の会計事務所を紹介する検索エンジンが搭載されている。また、MUSの業務ソフトは将来的に、MJSの会計事務所向けシステム「ACELINK（エースリンク）」との双方向性がさらに強化される予定で、MJSとMUSの業務ソフトの融合化が本格化する。