全国ショップ激戦図

<全国ショップ激戦図>72.山梨県甲府市周辺(下)

2005/04/11 18:45

週刊BCN 2005年04月11日vol.1084掲載

 山梨県甲府市周辺では、コジマが「甲府店」をリニューアルし「NEW甲府バイパス店」とするなど、家電量販店が拡販に乗り出している。それに対して、パソコン専門店も生き残りをかけて業態を変更する動きがある。

パソコン専門店、業態変更で生き残りへ

 アロシステムが石和温泉近くに出店していたBTO(注文生産方式)パソコンショップ「パソコン工房甲府店」(甲府市向町)は、3月18日に組立パソコン用パーツ専門店「ツートップ甲府店」としてリニューアルオープン。パーツユーザーを中心に来店者増に力を注いでいる。

 同社では、関東地区のパソコン工房をツートップに移行する方針を掲げている。甲府市で実施したのは、「甲府店は、パーツユーザーや地元の卸業者などの来店が多い店舗。パーツを増やすことで、まず既存ユーザーを確保する」(鈴木啓修店長)ことにつなげるため。鈴木店長は、他地区でパソコン工房の店長も務めており、「パソコン工房とツートップの融合を実現する」と、ツートップ甲府店でパーツの品揃えを充実させ、BTOパソコンユーザーをさらに増やすことに意欲を燃やしている。

 というのも、甲府市周辺に出店する家電量販最大手のヤマダ電機やパソコン専門店のZOAなどがパーツの値段を下げることでパソコン関連ユーザーを呼び込む戦略をとっており、新規顧客を確保してBTOパソコンやメーカー製パソコンの販売につなげる作戦を実行している。これに対して、ツートップ甲府店の鈴木店長は、「甲府市周辺ではパソコン本体の販売競争が激化している。BTOパソコンを中心とした販売だけではユーザーを奪われる」とみる。競合他社に対抗するには、「ビジネスの柱となる商材を増やすことが重要」(鈴木店長)と判断。パーツの品揃え強化に乗り出したわけだ。

 パーツの商品数は、パソコン工房の時と比べ2倍に増やした。5000─2万円のビデオキャプチャボードなど売れ筋商材やアクセサリー品を充実させている。しかも「東京・秋葉原電気街と同等の〝アキバ価格〟を徹底している」と安さをアピール。低価格でも利益が出せるのは、ツートップが大量に仕入れる体制を敷いていることによる。

 ツートップ甲府店では、今回のリニューアルで、「3か月後には、1日平均の来店者数がパソコン工房の時より1・5倍増えるだろう」(鈴木店長)とみている。今年度(2006年3月期)の売上高については、「前年度並みだが、パーツの売上比率が増える分、利益は前年度を超える見込み」と計算している。(佐相彰彦)
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