店頭流通

リンクス アンテック製PCケースが好調 月8000万円の売上規模に

2007/07/09 18:45

週刊BCN 2007年07月09日vol.1194掲載

 組立PC用パーツ関連のディストリビュータであるリンクスインターナショナル(川島義之社長)は、PCケースや電源などの販売が好調だ。なかでも、米アンテック製のPCパーツが1か月平均で8000万円の売上規模に達した。夏から秋にかけてアンテックの新製品が国内投入になることから、同ブランド製品を柱の1つとして拡販に力を注ぐ。

 アンテックはリンクスを含めて国内で複数のディストリビュータと販売契約を結んでいたが、リンクスを国内総代理店に据えて国内事業を拡大することに変更。これにより、販売が伸び始めている。

 BCNランキングによれば、今年に入ってからPCケースの店頭販売でトップシェアをキープ。6月18-24日の週次シェアでは18.4%を獲得している。激戦といわれるPCケースで他社よりも一歩ぬきんでた存在になっている。

 価格が高くても高品質なPCパーツを購入する自作パソコンユーザーが急増していることから、リンクスは主力のマザーボード販売に加えてPCケースを柱の1つに位置づけて事業拡大を模索。アンテックの販売代理店に絞り込む戦略が、リンクスのPCケース拡販に好影響を与えた。「PCケースの場合、前機種と同じ筐体を使用することや、フロントパネルだけ変えて新製品として販売するパターンが一般的だった。しかも、製品を作りっぱなしで終わらせるといったパターンもあった。しかし、アンテックは各製品にユーザーニーズを反映していることに加え、サポートも充実している。当社にとっては、総代理店となることでPCケースのビジネス拡大につながった」とリンクスでは分析する。今年8月をめどに、アンテック製品に特化したショールームを東京・秋葉原電気街にオープンする予定だ。

 新製品投入については、超静音マイクロATXタワー型ケース「Mini P180」の販売を開始。自作パソコンユーザーのリプレースを促す製品と位置づける。秋冬商戦では、9月末から10月初めにゲームユーザー向けの「Twelve Hundred」やパワーユーザー向け「New Overture」などを発売することで拡販を図っていく。
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