店頭流通

シャープ 新インターネットAQUOSを発売 周辺機器としてファミリー層狙う

2007/11/19 18:45

週刊BCN 2007年11月19日vol.1212掲載

 シャープは、インターネットAQUOSの新モデルを11月下旬から発売する。第3世代となる今回の新製品では、AQUOSファミリンク対応とすることで、液晶テレビAQUOSや、AQUOSハイビジョンレコーダーの周辺機器としての商品提案も可能とした。PCの新たな販売形態として注目が集まる。

 BCNランキングによると、デスクトップPCにおけるインターネットAQUOSのシェアは、昨年10月の2.9%から、今年10月には5.6%へと拡大。液晶テレビ市場で40%台の高いシェアを誇るAQUOSのブランド力を生かした訴求が功を奏している。

 第3世代のインターネットAQUOSでは、最上位モデルの「PC-AX120V」、売れ筋となる「PC-AX80V」に加えて、新たに、録画用のハードディスクを持たない「PC-AX30V」を用意した。

 同社の情報通信事業本部通信融合端末事業部新規事業推進センター・笛田進吾所長は、「すでにAQUOSを所有しているユーザーに対して、テレビの新たな使い方、新たな楽しみ方の提案のひとつとして、インターネットAQUOSの訴求を行えるようになった。パソコン購買層に加えて、テレビ購買層にもターゲットを広げることができる」と語る。

 AQUOS Rシリーズの65インチ液晶テレビまでの接続が可能で、インターネットAQUOSに付属しているタッチパッドリモコンを利用することで、液晶テレビの操作、接続したハイビジョンレコーダーの操作も可能になり、AQUOSファミリンクならではの操作性を実現した。

 さらに、PCメニュー画面のインターフェースを一新するとともに、新たに「ネット動画ナビ」を用意。ヤフーとの提携によって、ヤフー動画をはじめとするネット上の動画を、700種類のキーワードから、リモコンで検索することで、テレビにおけるネット動画視聴をシームレスに行える環境を実現している。

 PC-AX30Vの市場想定価格は、11万円前後の見込み。32インチ液晶テレビの実売価格を下回る価格に設定することで、液晶テレビの周辺機器としても扱えるようにしている。

 第2世代では、44%がファミリー層の購入となっていたが、第3世代では、PC-AX30Vを武器にファミリー層の比率を50%超にまで引き上げる考えだ。
  • 1