副業からの閃き
BPOを提供する前職で、企業のカスタマーサポートを担うコールセンターの現場を見てきた。「アナログな体制では、オペレーターが単純作業に忙殺され、離職率が高いという問題を抱えている」と実感した。
改善策を模索する傍ら、知人が得意としていたAI技術を事業化する話が浮上。このプロジェクトに副業として携わる中で、カスタマーサポートの課題解決にこそ、AIが活用できるのではと閃き、チャットボットのサービス化に着手。カスタマーサポートに特化したAIサービス「KARAKURI chatbot」が生まれた。
ユーザーの声を機能に反映
自社以外にも、AIチャットボットを提供しているベンダーは多く存在する。しかも、KARAKURI chatbotの提供は2018年と後発だ。他社との差別化を図るため、正答率の高さと回答範囲の広さに重きを置いている。
「日本では16年ごろからブームが起こり、コールセンターでのAI活用が試行されていたが、現場で回答精度が低いとの声をよく聞いていた」
ユーザーの声をしっかりと聞き、機能に反映させることで大規模なコールセンターを持つ企業を中心に顧客を獲得している。
カスタマーサポートの最適化が使命
コロナ禍でリモートワークが当たり前になりつつある中、コールセンターはリモートワークに移行できていない状況が続いているという。
懸案であるリモートカスタマーサポートの実現に向け、チャットボットと有人チャットが適切なタイミングで連携するサービス「KARAKURI talk」の提供を開始。いつでも、どこでも問い合わせに対応できるようにした。
カスタマーサポートの最適化が使命。先端技術で人々を助け、人類を前進させるために、今後も試行錯誤を重ねる。
プロフィール
小田志門
1980年、京都府生まれ。2007年、コールセンターBPOを手掛けるイー・ガーディアンで取締役として営業部門や情報システム部門を担当。インターネットサービスやゲームアプリなどのコミュニティのモニタリング・パトロールや、コンタクトセンターサービスの提供などに従事。17年10月、AIビジネス開発を支援するカラクリのCEOに就任。
会社紹介
AIを活用したSaaS事業を展開。AIチャットボット「KARAKURI chatbot」の開発・提供を中心に、企業のカスタマーサポート部門を支援。また、EC利用者の困り事を予測するシステムも開発し、カスタマーサポート事業の可視化を目指している。