マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は、「Japan Partner Conference 2007」を開催した。「Windows Server 2008」など今後発売する主要プラットフォーム製品の計画やチャネル戦略を披露したほか、実績の高いパートナーを表彰する式典を開いた。一連のイベントには米本社のスティーブ・バルマーCEOが例年以上に積極参加。主要製品が今後リリースされるだけに、パートナーの士気を高めようという熱意を見せた。(木村剛士●取材/文)
「Windows Server 2008」などの計画明示
■主要3製品のロードマップ示す バルマーCEOの基調講演も
「Japan Partner Conference 2007」は、約1000社のパートナー企業向けに年に1回チャネル戦略を示す場。午前10時30分から午後8時過ぎまでプログラムを詰め込み、ダレン・ヒューストン社長や樋口泰行COOなど幹部が参加し、米本社からはスティーブ・バルマーCEOが来日。2008年にリリース予定の主要3製品「Windows Server 2008」「SQL Server 2008」「Visual Studio」のロードマップおよび概要・販売支援施策の発表と、バルマーCEOの基調講演、マイクロソフトの注力ソリューションの優位性を、各部門の本部長が説明する内容を盛り込んだ。
大きなトピックとなる主要3製品では開発計画を明示し、08年4月15日に製品発表イベントを開催すると約束。その後4月中旬から6月まで地方主要都市でラウンチセミナーを始める。五十嵐光喜・サーバープラットフォームビジネス本部本部長は「Windows Server 2008」に関して、テクニカルトレーニングの参加者がすでに5150人を超え、210社以上が270種類以上の対応アプリケーションを開発中であることなどを示し、「(Windows Server)『2003』よりも早い立ち上がり」と、強い手ごたえを感じていることを強調した。
イベントでは、マイクロソフト製品の販売実績が高いパートナー企業を表彰する「マイクロソフト パートナー・オブ・ザ・イヤー 2007」を発表、表彰式を開催した。米本社が実施する「Microsoft Partner of the Year 2007 Worldwide Award」と、日本法人主催の「同 Japan Award」の受賞企業を表彰する式典で、ヒューストン社長と樋口COOが記念トロフィーを1社ずつ授与。バルマーCEOは、式典前の受賞企業だけが集まった控え室に飛び入り参加し、感謝の意を述べる演出を用意した。
そのなかで、「.NET Framework」に対応した優秀なアプリケーションパッケージを開発したパートナーに贈る「ISV/Software,Solutions Partner of the Year」を受賞したオービックビジネスコンサルタント(OBC)の和田成史社長はインタビューに応じ、「『.NET』の概念が誕生した時から開発に着手しており、その開発にかける思いが評価され素直に嬉しい」と述べた。また、OBCの中山茂・常務取締役開発本部長は、「延べ1万人月をかけて6年かけて開発した」と開発秘話を明かした。
マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は、「Japan Partner Conference 2007」を開催した。「Windows Server 2008」など今後発売する主要プラットフォーム製品の計画やチャネル戦略を披露したほか、実績の高いパートナーを表彰する式典を開いた。一連のイベントには米本社のスティーブ・バルマーCEOが例年以上に積極参加。主要製品が今後リリースされるだけに、パートナーの士気を高めようという熱意を見せた。(木村剛士●取材/文)