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米ネットスイート 大企業への攻勢を宣言 「2、3年が勝負になる」という指摘も
2011/06/09 21:07
週刊BCN 2011年06月06日vol.1385掲載
米ネットスイート(ザック・ネルソンCEO)が大企業への攻勢を強めている。「NetSuite OneWorld」のリソースに無制限にアクセスできる「NetSuite Unlimited」のほか、アクセンチュアやNECなどとのグローバルレベルでの提携を発表。大企業向けの商材と強力なパートナーが加わった。同社のプレゼンス向上に好材料となりそうだ。
ザック・ネルソンCEOは、今年5月に開催した「SuiteWorld 2011」で、「大企業にも『NetSuite』を使ってもらえるようになってきた」と話し、米クアルコムや米グルーポンなどの大企業がユーザーとなっていると明かした。グルーポンは、世界で急成長しているグローバル企業のニーズに合わせた「NetSuite Unlimited」の最初のユーザー企業で、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、韓国、オランダの5か国に6週間で展開することに成功した。年内には46か国にまで拡大する方針を打ち出している。 ネットスイート日本法人の田村元社長は、「『Unlimited』は大企業から求められている利用形態だ」と断言する。もともと「NetSuite」は、企業の急速な事業拡大に合わせて、低コストかつ短期間で導入できるSaaS型ERPとして採用されてきた。「ビジネスの変化が激しい企業のほうが、『NetSuite』の価値を認めやすい。新事業や新部署を立ち上げるときに、導入してすぐにオペレーションを開始できるからだ」(田村社長)。日本に本社を置く企業としては、オリンパスがインドでの事業拠点となる新会社設立に伴い、「NetSuite」を導入。6か月で海外現地法人の経営管理基盤を構築した。「Unlimited」は、大企業の取り込みをさらに加速するうえでの武器となる。 多国籍展開や海外子会社への導入にあたっては、米インフォマティカとNECが2層ERPの展開を可能にするクラウドベースのソリューションを提供。「NetSuite」が処理したデータを、SAP R/3などのオンプレミス型システムにシームレスに統合することができるものとなっている。NECに関しては、「最終的には製品面だけでなく、流通のパートナーになる予定」(ネルソンCEO)だという。 拡販体制の面では、アクセンチュアやMcGladreyなどとグローバルレベルで提携。日本市場では、富士通や富士通マーケティング、アイネットなどが既存のパートナーとして存在するが、日本市場におけるネットスイートのプレゼンスは決して高いとはいえなかった。アイネットは「NetSuite」の販売実績が豊富だが、提案できる企業が限られることは否めなかった。アクセンチュアのような大手SIerは、事業の間口を広げる存在として期待できる。 ただし、「ネットスイートが業界のリーダーになるとは思わない」(外資系ERPベンダー幹部)という声が少なくないのは事実。独SAPは一部地域で展開している「Business By Design」のグローバル展開を計画しており、「この2、3年が勝負の時期となる」(大手調査会社のアナリスト)という指摘もある。(信澤健太)
米ネットスイート(ザック・ネルソンCEO)が大企業への攻勢を強めている。「NetSuite OneWorld」のリソースに無制限にアクセスできる「NetSuite Unlimited」のほか、アクセンチュアやNECなどとのグローバルレベルでの提携を発表。大企業向けの商材と強力なパートナーが加わった。同社のプレゼンス向上に好材料となりそうだ。
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