
メヘタ・マルコム執行役員 海外でのオフショアソフト開発やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を手がける目的は、国内よりも割安な人件費によるコストダウンを期待してのことだ。しかし、海外とのやりとりは、国内よりもマニュアルが増えたり、ブリッジSEを派遣するなどのオーバーヘッドロスが増えてしまい、実際は、ある程度の規模がなければコストメリットが出にくい。
そこで、シーエーシー(CAC)が取り組んでいるのが“高度BPO”である。例えば、インドのBPO拠点で、医師や薬剤師など専門家を中心とした医薬品開発支援業務(CRO)の請け負いが挙げられる。医薬品が承認されるまでには数多くの段階があり、膨大な時間と労力を要する。医薬業を有力顧客にもつCACは、こうした医薬会社向けの専門的な業務をインドで“高度BPO”として請け負う。「単純なソフト開発の規模では世界大手のようにはいかない」(酒匂明彦社長)と、大手に比べた規模の差を、高度BPOの手法によって補うことで競争力や収益力を高める考えだ。
また、2009年にはインドの有力SIerのiGATE社と業務提携し、米ニューヨークで共同セミナーを展開するなど営業面での協業も進めている。CACのメヘタ・マルコム執行役員は、「日欧米で受注した案件を、インドや中国のリソースを活用してデリバリーする」と、世界の最も適した場所で開発や運用を行うグローバルデリバリーモデルを実践することでビジネス拡大につなげると話す。(安藤章司)