グレープシティ(馬場直行社長)は11月28日、ノンプログラミングのウェブ業務システム開発ツールの新バージョン「Forguncy4」を発売した。

 Forguncyは、Excelライクな操作性でデータベースを活用する業務システムを開発できるところが特徴で、パッケージ製品がない特殊要件の分野や、変化の激しいビジネスの現場など、低予算かつ短期間でシステムを構築したいというニーズに応えてきた。新バージョンのForguncy4では、より本格的な業務システムの開発に対応するため、マイクロソフトのディレクトリデータベース「Active Directory」との自動同期、システムアップデート時のデータベース自動マッピングなど、50以上の新機能を追加した。
 
Forguncy上で構築したシステムの設計情報は、ドキュメントとして出力できる。
システム構築における成果物の一つとして、ユーザー企業に提出したいというSIerの要望に応えた

 新機能の中でも特徴的なのは、設計情報を「プロジェクト定義書」(Excelドキュメント)として自動生成する機能。Forguncy4で作成したシステムについて、どのような設定をしているのかが画面キャプチャー付きで把握できるようになっている。このドキュメント自動生成機能は、本格的な業務システムを構築するのに必要とSIerからのリクエストによって実装した。

 「設計情報のドキュメント自動生成は、多くのSIerから要望されてきた。システム開発は、プログラムだけではない。ドキュメントも必要。納品物として使える機能として実装した」と、Enterprise Solutions事業部第1製品グループ主幹プロダクトエンジニアの大島治彦氏は説明する。

 ノンプログラミングの開発ツールは、その手軽さゆえ、開発したシステムの仕様を変更しやすく、設計情報のドキュメントがないと、属人化を招きやすい。そのため、開発したシステムの保守という観点でも、ドキュメント自動生成は有効となる。
 
Enterprise Solutions事業部第2製品グループ マーケティング担当の菅原由美子氏(左)、
第1製品グループ主幹プロダクトエンジニアの大島治彦氏

 「システムは簡単にアップデートできるが、ドキュメントを維持するのは大変。Forguncy4では、いつでも自動生成できるので、ドキュメントを最新の状態で維持できる。ExcelやAccessで管理していたものが、属人化によりメンテナンスできないというのはありがちだが、ドキュメントがないとForguncyも第二のExcelやAccessになりかねない。保守や引き継ぎへの配慮という点においても、ドキュメントの自動生成機能が必要とされていた」と、Enterprise Solutions事業部第2製品グループ マーケティング担当の菅原由美子氏。自動生成されるドキュメントは、引き継ぎなどの利用シーンを考慮し、印刷に配慮したレイアウトになっている。

 なお、Forguncy4では、大規模ユーザーの管理に対応するため、ライセンスも刷新。以前はアカウント数で決まる「ユーザー認証ライセンス」だったが、ユーザー数無制限で同時接続数で決まる「同時接続ライセンス」に変更している。例えば、2000ユーザーでも、同時接続が10ユーザーであれば、10ライセンスの課金となる。(畔上文昭)