A 幸い、スキル・ノウハウのある10社近い数のパートナーと契約できていますし、大きな実績のあるクラウドインテグレーターなどもパートナー候補に名を連ねており、いよいよ本格的にビジネスが伸びていく準備が整った、非常にいい状況だと思っています。これに伴い日本企業の採用事例も出てきて、SystemEverの価値を広くアピールしていくことができるようになりました。
A 日本の一般的なERP導入プロジェクトは、少なくとも半年くらいかけて要件定義をやって、その中でフィット&ギャップをやって、カスタマイズのニーズを拾っていく感じですよね。しかし、SystemEverはノンカスタマイズを前提にしつつ、100個くらいのサブプロセス機能を使いたいものだけ組み合わせることで、かなり柔軟にユーザーのニーズに応えることができます。20年以上にわたるERPビジネスで培った高度な標準機能が搭載されていますから、SystemEverの標準プロセスに合わないというユーザーには、業務プロセスそのものを修正してもらうということもあります。
A ネットスイートですね。ただし、ノンカスタマイズでより柔軟に多様なニーズに応えることができるかという観点で、SystemEverが優れていると思います。
Q 日本市場のポテンシャルはどう評価されていますか。
A 日本のIT市場は韓国の7倍くらいの規模ですし、ERPに関しては韓国企業よりも日本企業のほうが優れたERPを選択する能力が高いと思っています。世界的に競争力が強い中小企業もたくさんありますから、SystemEverの有望な潜在顧客は多いです。また、SAPの2025年問題もERPビジネスにとっては重要トピックです。多くの日本のパートナーやパートナー候補のSIerはSAPビジネスの経験を持っているので、うまくビジネスチャンスにつなげていけるように議論を重ねているところです。韓国国内でSAP ERPユーザーの大企業が(SAPの最新ERPである)「S/4HANA」ではなく当社製品に乗り換えた事例もありますから、そうした提案ノウハウも共有したいですね。