ブロックチェーン・ベンチャーのソラミツ(岡田隆/武宮誠・共同代表)は5月8日、同社が開発したブロックチェーンフレームワーク「Iroha」の商用バージョン1.0が、非営利団体The Linux Foundationが主催するブロックチェーン技術の共同開発プロジェクトHyperledgerに正式認定されたと発表した。
左からソラミツの宮沢正和・SORAディレクター、
クオンタムリーブの出井伸之CEO、THE Linux Foundationの福安徳晃氏、
Hyperledger理事の長 稔也氏
2016年2月に設立されたHyperledgerは、ブロックチェーンの開発と活用をオープンソースで推進するコミュニティーで、270社以上が参加している。AWSなどのクラウドベンダーがHyperledgerから生まれた技術をベースにBlockchain as a Serviceの提供を始めるなど、実用化の段階に入りつつあり、同組織のウェブサイトにも約60の事例が紹介されている。
ソラミツは今後、デジタル通貨と本人認証、契約管理の自動化の3分野の市場開拓に力を入れる。また、開発・普及への体制も整える。7社の開発パートナー、43社のユースケースパートナー/開発パートナーと協業する方針。THE Linux Foundationの福安徳晃氏は「1994年頃のインターネットの黎明期と同じ状況」と、ブロックチェーン技術の普及はこれから本格化すると予想する。会見の応援にかけつけたクオンタムリーブの出井伸之CEOは「ブロックチェーンで、どんな新しいビジネスが生まれるか注目したい」と期待を寄せた。(田中克己=IT産業ジャーナリスト)
ブロックチェーン・ベンチャーのソラミツ(岡田隆/武宮誠・共同代表)は5月8日、同社が開発したブロックチェーンフレームワーク「Iroha」の商用バージョン1.0が、非営利団体The Linux Foundationが主催するブロックチェーン技術の共同開発プロジェクトHyperledgerに正式認定されたと発表した。