ベリタステクノロジーズは3月18日、都内で記者説明会を開き、新年度の重点施策として、ハイブリッド/マルチクラウド環境向けの取り組みを強化する方針を示した。企業のクラウド活用が進む中、クラウド環境に分散するデータも含めてシステム全体を安全に管理できるようにすることが狙い。

高井隆太 常務執行役員

 説明会では、同社でテクノロジーセールス&マーケテイング本部を統括する高井隆太・常務執行役員が登壇し、グローバルでのITインフラとデータ管理の課題を解説した。この中で、企業のIT環境については、ハイブリッド/マルチクラウド化が広がり、分散するデータの管理がより複雑になっていると説いた。

 その上で「企業システムがクラウドに依存するようになったことで、管理が行き届かず、システムが停止することもある。オペレーションやシステムの可用性を維持することは難しくなっている」とし、IT基盤の障害がハイブリッド/マルチクラウド時代の新たな脅威になっていると呼びかけた。

 それだけでなく、ランサムウェアによる被害など、企業を狙う脅威は枚挙にいとまがない。新型コロナウイルスによる影響で、1年程度延期となる東京五輪・パラリンピックの開催を予定している日本では、今後サイバー攻撃が増えていくことも予想されており、多くの企業にとっては「システムとデータの回復力が重要な時代」(高井常務)になっている。

 IT環境が複雑になり、脅威が増すなか、同社が提唱するのは、プラットフォームで顧客のデータを守るという考え方だ。

 プラットフォーム上では、NetBackup専用アプライアンスでの保護に加え、事業継続ソリューション「Resiliency Platform」での可用性、Information Studioでのインサイトを実現するという。

 高井常務執行役員は「オンプレミスや複数のクラウドを採用している顧客のデジタルトランスフォーメーションを安全に実行できるように下支えしていきたい」と強調した。

 さらに、プラットフォームでの管理を引き続き進めるほか、ハイブリッド/マルチクラウド向けのAPIを展開し、システムとデータの回復力やコンプライアンス対策の強化も支援するとした。(齋藤秀平)