ジェネシス・ジャパンは6月23日、2020年上期(1~6月)の売上高が前年の同じ時期に比べて3桁成長になったと発表した。新型コロナウイルスの感染が広がる中、クラウドビジネスが好調に推移したことが主な要因で、同社のポール・伊藤・リッチー社長は「クラウドに対する壁が一気になくなった」と述べた。

ジェネシス・ジャパン ポール・伊藤・リッチー 社長

 20年第2四半期(4~6月)の新規契約件数は、同年第1四半期に比べて2倍以上になった。23日のオンライン説明会で、リッチー社長は「1月に着任し、いきなり新型コロナウイルスの感染拡大に直面した。上期はどうなるか非常に不安だったが、順調に成長することができた」と話した。

 同社は、クラウド戦略に力を入れており、19年に250億円を投じた製品開発もクラウドベースのものを優先してきた。しかし、これまでは「国内のエンタープライズ系の企業はオンプレミスが中心で、なかなか進化できないジレンマがあった」(リッチー社長)。そうした中、国内でも新型コロナウイルスの感染が拡大。各企業がコールセンターの三密問題や在宅勤務などへの対応を迫られる状況が発生し、同社のクラウド型コンタクトセンタプラットフォーム「Genesys Cloud」を導入する動きが広がったという。

 リッチー社長は、今後もクラウド戦略を推進する考えを説明。その上で、グーグル・クラウドやズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZVC)との取り組みなどを紹介し、クラウドビジネスの拡大に向けてパートナーとの関係を強化する方針も示した。

 特に時間を割いて説明したZVCとの取り組みでは、5月に発表した提携を改めて紹介し「zoom Meetingsと、zoom phone(国内市場に投入予定)の両ソリューションとの連携を表明したのは、ジェネシスが初めてだ」と強調した。

 今後は、Genesys Cloudの画面でzoom会議が起動できるようになる。ZVCのソリューションは、コロナ禍で世界的に導入数が急激に伸びており、ジェネシスにとっては強みの一つとして訴求できるようになる。
 
ZVC Japan 佐賀文宣 カントリーゼネラルマネージャー

 ZVC Japanの佐賀文宣カントリーゼネラルマネージャーも「われわれのソリューションがジェネシスのソリューションの役に立てるのは素晴らしいこと。ジェネシスとの協業を大切にしていきたい」と蜜月ぶりをアピールした。(齋藤秀平)