沖データ(OKIデータ、森孝廣社長)は、省スペース小型カラーLEDプリンタを11月下旬から販売を始める。製品名はCOREFIDO(コアフィード)シリーズの「C650dnw」。トナー交換や紙詰まりでカバーを開けたときの「保守スペース」で従来の同等機の約半分、排熱のためプリンタの周囲に空間を設ける「設置スペース」で約70%を削減した。足かけ4年半の開発期間を費やして部品一つから全面的に見直し。省スペースながら冷却効率を高めるなどして、耐久性も従来機の約30万ページから倍の約60万ページに増やしている。

森孝廣社長と省スペース小型カラーLEDプリンタ
「COREFIDO C650dnw」

 主な販売ターゲットは流通・小売業のバックヤード、病院や調剤薬局などの業種を想定。「狭い現場に設置しやすく小型化するとともに、高性能、高い耐久性を持たせた」(森社長)と、現場業務で役立つ設計を心がけた。開発にあたっては、国内や欧米の顧客100社余りを実際に訪問し、どのような場所でプリンタが使われているのかの実態調査を行ってきた。その結果、8割の顧客が保守スペースや設置スペースが大きすぎることに不便を感じており、これに加えて現場の生産性を妨げない「高性能さ」も外せない要素であることが浮き彫りとなった。

 「C650dnw」では、従来の同等サイズのプリンタが毎分26ページ程度の性能に対して、毎分35ページに増速。電源を入れてから印刷可能になるまでの時間を従来のおよそ60秒から約11秒に短縮している。販売目標は向こう1年間で2万台で、うち国内で1万台の販売を目指す。従来機は、SIerのシステム構築の一環としてプリンタを取り扱う商流が全体の約3割、卸経由の物販方式が約7割だった。これを業種の現場業務に焦点を当て、SIerによるシステム販売チャネルの開拓を重点的に進めることで、前者を「将来的に半分程度に高めたい」(森社長)としている。(安藤章司)