セールスフォース・ドットコム(SFDC)は5月20日の記者発表会で、業界特化型クラウドソリューション「Industry Cloud」の新製品として、会員プログラムの推進を支援する「Loyalty Management」の提供を開始したと発表した。コーディングなしで会員プログラムの作成などが可能で、企業と顧客双方のメリットを最大化できるとしている。

今井早苗 常務執行役員

 Loyalty Managementは、会員プログラムを運営するのに必要な機能に加え、Tableau CRMと分析テンプレートを標準で提供。キャンペーンやクーポンなどの効果を多面的に分析することが可能で、持続的な価値の向上につなげられる。また、会員の行動やポイントの消費・獲得にまつわるデータを処理し、一元化できる新しい機能を備えているため、会員情報に基づいた大規模なパーソナライズができる。

 SFDCが提供する「Marketing Cloud」や「Service Cloud」などの各製品との連携も可能。それに加え、SFDCの国本久成・インダストリーズトランスフォーメーション事業本部小売消費財シニアマネージャーは「他社のマーケティングオートメーションの製品やカスタマデータプラットフォーム製品との接続もユースケースとして考えている」と語った。

 ユーザー企業が自ら導入することもできるが、SFDCは主にパートナー経由の導入を想定している。導入支援パートナーのアクセンチュアと電通デジタルは、会員プログラムの構築や強化に向けたアドバイスやソリューションを提供する。

 SFDC常務執行役員で、インダストリーズ・トランスフォーメーション事業本部の今井早苗氏は、Loyalty Managementを含むIndustry Cloudの特徴について「業界特有のUIやロジック、データモデルを標準機能として実装しているため、顧客は迅速に展開できるほか、年3回のバージョンアップのベネフィットも享受できる」と述べた。(齋藤秀平)